開催レポート


第3回 起業家交流サロン「近江 瞬さんと語ろう」

 

日 時:9月29日(月)19:00〜20:30

場 所:Coworking!@Ishinomaki

参加者:19名

ゲスト:近江 瞬さん

(株式会社石巻日日新聞社 報道部 記者 コミュニティ事業部 んだっちゃ編集室 コンセプター)


第2回の交流サロンは、石巻日日新聞社の近江瞬さん。

同社が今年3月に創刊した「地域みっちゃく生活情報誌んだっちゃ!」(以下、んだっちゃ!)の制作を担当されています。

交流サロンでは、んだっちゃ!の誕生までのストーリーや、発行してからの手応え、誌面づくりに込めた想いなどを、軽快かつ、熱っぽくお話いただきました。

 

んだっちゃ!は、現在、石巻、東松島、女川をエリアとして、各戸配布50,000部、店舗などへの設置が2,500部の計52,500部発行されています。

巻頭特集は地域の歴史や文化人の紹介、巻中は学校の部活動など地域の人々の取り組み、そして、この他、石巻地域のグルメやサービスなどのお店情報をお得なクーポン付で掲載しています。地域の魅力に人々が気付き、地域愛を育む誌面づくりを目指しています。「モノクロの新聞とは異なるカラーの媒体という特色をどう活かすか」、「広告の反応いかに高めるのか」など、試行錯誤の日々とのこと。

 

そして、後半のお話はこの仕事に就くまでの歩みについて。東京の大学へ進学し、震災を東京で経験したこと。その後、就職活動を経て大手家具メーカーに務めたこと。しかし、物を書いたり、伝えることに関心があり、地域情報誌を通じて地元を盛り上げたいとの想いから、地元に戻ってきたことなど、エピソードを交えて語っていいただきました。

 

トークの後は、近江さんから「参加のみなさんからも、んだっちゃ!へのアドバイスをいただきたい」とのリクエストがあり、ミニワークショップを開催。参加者からも「紙媒体だけではなく、ネットや、イベントとの連動もしてみては?」など、ユニークな意見も出されました。

 

最後に、近江さんに「んだっちゃ!制作にあたり、大切にしていることは?」との問いかけたところ、「クローズアップすれば、一人ひとりストーリーある、普通に生活すること、生活している人のすごさを伝えたい」との言葉をいただきました。

お忙しいなか、石巻の人、地域への愛情あふれるお話、本当にありがとうございました。

(文責:赤澤)

 


近江 瞬さん プロフィール

(株式会社石巻日日新聞社 報道部 記者 コミュニティ事業部 んだっちゃ編集室 コンセプター)

 1989年6月9日生まれ。万石浦幼稚園、万石浦小学校、万石浦中学校と山ではカブトムシを捕まえ、田んぼの水路ではザリガニを、万石湾でアサリを掘っては、漁船から海に飛び込むといったように自然に囲まれて育った。宮城県石巻高校に進学し、街へ進出。幼少から続けていたサッカーを辞め、サボリ部に入ろうと思ったが、流れ流れて吹奏楽を始めた。男子校最後の世代で伝統が崩れていく様に絶望しながら、早稲田大学に進学。大手家具メーカーを経て、帰郷。石巻日日新聞社で「地域のために」と奔走。地域みっちゃく生活情報誌「んだっちゃ!」のライターとして活動している。友達が少ないと自負しているため、今の目標は石巻にたくさんの友達を作り、つながること。